【詩】 生の棺

暖かな陽だまりに身を伏せると

まぶたの奥で言葉ばかりがあふれてくる

アリは静かに手を這いあがり

席には哀しみがそっとつもる

頬を撫でる土の香りは

どこまでも穏やかで

やはり彼らも似た傷を負っていたのだと知る

微笑みくらいは浮かべられたらと

今は思う

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kiyuhara tomokata