集団が持つ価値観や考え方、世界観について、です
思の詞
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思の詞
美の奥底
昔から私は、何か確信めいたものに近づく度、どうしても声の震えを抑えることができなかった。美しさや真実、それから優しさ、そういった類のものに触れると怪我をするのではないかとまで錯覚した。人にそれを打ち明けると、「君は臆病だ […] -
思の詞
禁忌
死人の肌に触れるとき、そこに熱感はなく、ただ静寂だけが広がっている。生の鼓動はすでに消え失せ、滑らせた指先に残るのは、どこまでも冷ややかで乾燥した皮膚の感触。 「肉体」という言葉には、艶めかしさと陰鬱さとが入り混じった独 […] -
思の詞
ハードとソフト
最近、お金にまつわる話題を耳にする機会が増えてきました。年金、投資、積立NISAなど、テレビをつけると頻繁に聞こえてくるワードです。 これまでは、税金を納めていれば国が私たちの将来を肩代わりしてくれると思っていましたが、 […] -
思の詞
文学とは
僕はそこそこ本を読むのが好きな人です。ただ、中学生の頃とかは、推理小説を主に読んでいました。そんな僕が純文学を多少かじるようになったのは大学に入ってからでした。最初は純粋な興味と少しばかりの見栄から夏目漱石の「三四郎」 […]