貧血とチアノーゼの違い

あなたは貧血やチアノーゼに悩んだ経験はありませんか?

今回のテーマは貧血とチアノーゼの違いです。

「最近、貧血気味で倒れやすくて、、、」とか「チアノーゼで唇が紫色になった。」みたいに、どちらも血の巡りが悪そうなイメージをお持ちの方も多いと思います。

しかし、両者は似て非なるもの。その違いをこの記事では解説していこうと思います。

 

まずもって、貧血とチアノーゼは両方ともヘモグロビン(Hb)に関わる症候です。

そして、端的に言えば、貧血はヘモグロビン濃度が低下した状態を、チアノーゼは還元ヘモグロビン濃度が上昇した状態をそれぞれ言います

詳しくみていきましょう。

貧血(anemia)とは

貧血は、血液中の赤血球またはヘモグロビンの不足により、体内の組織に酸素が十分に供給されない状態です。貧血が進行すると、皮膚が蒼白(青白く)見えることがありますが、これは血液の量や酸素運搬能力が低下しているためです。

特に慢性的な貧血の場合、全身的な疲労感、息切れ、頭痛などが見られることが多く、皮膚や粘膜の色調が薄くなることがありますが、青紫色にはならないのが特徴です。

貧血の具体例として「鉄欠乏性貧血」や「再生不良性貧血」といった疾患があります。

チアノーゼ(cyanosis)とは

チアノーゼは、血液中の還元ヘモグロビン(酸素を運んでいない状態のヘモグロビン)が増えることで、皮膚や粘膜が青紫色に見える状態です。通常、酸素が不足した血液が皮膚の表面近くに多くなるため、指先や唇などに青紫色の変色が見られます。

チアノーゼは急性の呼吸器障害や循環器疾患などによって引き起こされ、血液が十分に酸素を取り込めない状況で現れやすいです。

チアノーゼの例として「呼吸器疾患」や「先天性心疾患」があります。

このように、貧血は全身に酸素が十分に供給されていない「量的な問題」であり、チアノーゼは「酸素化不足の血液」が表面に現れる状態と捉えることができます。

貧血とチアノーゼをよりわかりやすくするために、現実社会の例えを使ってみましょう

貧血は生産年齢人口(働き手)が少なく、労働力そのものが不足しているため、社会全体に活力(酸素)が行き渡らず、経済や活動が停滞する状態です。

逆に、社会には資源(=酸素)があるのに、うまく機能できていないニートが急増しちゃって、結果として社会が「青紫色=活力を失う」状態に近づくのがチアノーゼみたいなイメージです。

とまあ、このように、どちらも社会が健全に機能するためには、労働力という「血液」がしっかり循環していることが重要だという点で、例えてみました。

でも、どっちも社会問題になるかもですけど、そもそも労働力(赤血球)が不足している貧血労働力(赤血球)があるのに使われていないチアノーゼ

根本的には異なるものですよね。 

、、、ニートがダメなんて一言も言ってないからね!

 

今回の記事はこのへんで以上になります。

最後に、貧血ってけっこう身近な症候の1つだと思います。女性だと鉄欠乏性貧血ですって方、多いと思います。

また、小さなお子さんでチアノーゼが出てたりすると重篤な呼吸器疾患や循環器疾患が隠れている場合もあります。

貧血やチアノーゼが疑われる場合は医療機関での診察が重要です。

そのため、少しでも気になる方はご近くの病院に相談してみましょう。

この記事を書いた人

kiyuhara tomokata