時のしじま

ベンチに腰掛けて君を待つ

木枯らしは少し身に染みるけど

陽の光を浴びながら

黄色の帽子が青信号を駆けていく

遠くで聞こえる笑い声と、風に乗る葉のささやき

公園には、キャッチボールをする親父と爺

言葉を超えた何かで

そっと満たされていく

時を越えて交わされる

見えない絆が

この場所にそっと根を下ろしている

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kiyuhara tomokata